2009年4月22日水曜日

怒りを悪いこと

人は自分の個性が向かっていくべき道をふさがれていることに対して、潜在的に怒りをかかえて来ているのです。母となった女性が娘に何かを期待し、自分の思うようになってくれなくて、しばしば娘にイライラや怒りをぶつけることがあります。そのイライラや怒りの奥には自分が抑圧してきた何かがあるからなのです。怒りの中には、悲しみ、痛み、恐れなどといった隠された感情が潜んでいます。どんな怒りであれ、自分の怒りに注意深く関心をもって心の目を向けていく必要があります。

怒りを悪いことだとして閉じ込めることばかりに関心を払っていますと、いつか爆発の時がきます。怒りに「気づき」の光をあてる努力をするのです。怒りもまぎれもない私たちの一部なのですから。怒りには攻撃性だけではない、自分の魂の切実な願いもあるのです。その心を解き放ってやれば自分が向うべき生き方の手がかりが見えてきます。

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